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井戸のある暮らし
水に恵まれたまち・江迎
平戸藩の記録によると「江迎の浜の上に良い水がある」と書かれており、また、現在も潜龍酒造が酒造用にしている名水があるように、江迎は水に恵まれた、水との関わりの深いまちです。中でも、中町通り沿いには数多くの井戸が現在も残り、庭への散水や戦車の水としてなど、日々の暮らしの中で使われ続けています。
中町通り沿いには至るところに井戸が残る。
毎年秋には地元の東江迎町内会にて「御伊勢講」と呼ばれる神事が執り行われています。井戸水は生活用水として使われていた重要なものであり、また水の事故も多かった時代、子ども達の水難防止や家族の無病息災を願うために始まったと言われています。
嘉例川沿いの祠で行われる「御伊勢講」。
江迎支所の裏にある井戸は、枯れない井戸との逸話も。
「御伊勢講」では宮司さんをお招きし、嘉例川の麓にある祠にお供えし、拝礼。その後中町通りにある井戸を巡り、最後は江迎支所の裏にある大きな井戸まで移動します。
以前は、年に2回神事があり、神事の後は直会(なおらい)が行われて、地域の皆さんが懇親を深めていましたが、現在でも規模は縮小し、年に1回の神事だけに。
生活様式が変化して、地域行事に参加する人数も減っていますが、こうしたお祭りは地域住民の近況を確認し、コミュニケーションを深める貴重な場として大事にされ、今も続けられています。
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