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寿福寺

子どもたちと川遊びしたという水掛地蔵尊の物語を秘めて

平戸松浦藩主の江迎郷の祈願寺として、370年以上の歴史のあるお寺です。

本堂の釈迦三尊像は、古く高麗から伝来したという由緒あるもの。

そして、「江迎千灯籠まつり」の起源となった「水かけ地蔵まつり」の、水掛地蔵尊が祀られています。子どもたちが大好きだったという、そのお地蔵様の供養のために1799年から続くお祭りには、不思議で、どこかユーモラスな物語が秘められています。

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本堂

天正11年(1583)に平戸松浦藩主・松浦鎮信公の命により、現在の佐世保市早岐あたりに「長福寺」として創建。それから52年後の寛永12年(1635)、平戸松浦藩主の江迎郷の祈願寺として、江迎の地に移築されました。江迎の地に移ってから370年以上になります。

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寿福寺立建記念碑

「長福」という名前が、徳川八代将軍・吉宗の嫡男長福丸(九代将軍・家重)と同じであったことから、現在の寺名「寿福寺」と改名されました。

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正門の唐破風(からはふ)

本堂には釈迦三尊像が祀られています。三体のどれもが手の平に載るほどの小さな尊像ですが、高麗から海を渡って伝来した、大変由緒あるものと伝えられています。

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本堂前にはたくさんのお地蔵様が

水掛地蔵尊の歴史は、室町時代まで遡ります。徐々に寺は衰退し、地蔵尊は子どもたちの遊び道具になってしまい、夏になると川に運んで浮木にして遊ぶなどしていたため、役人が施錠して持ち出せないようにしました。するとその夜、役人に地蔵菩薩が乗り移り「せっかく子どもと遊んでいたのに、なぜ鍵をかけたのだ!」と叱ったと言います。お地蔵様は子ども達が大好きだったのですね。

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©SASEBO

水掛地蔵祭り

その後、この尊像の想いを受け止め、寛政11年(1799)から供養を始めました。それ以降、毎年8月23日と24日に開帳し、町内を廻りながら水を掛けて供養するという風習が始まります。そして、その際に家や寺院の軒先に灯籠を飾った行事が、やがて「江迎千灯籠まつり」へと発展していくのです。

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寿福寺へ向かう途中の散策道

参道へ向かう途中の散策道は歩行者専用で、木立が美しく、自然を楽しみながらゆっくりとした時間を過ごせます。桜並木もあり、春にはお花見散策のできる名所となっています。

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©SASEBO

逆さ紅葉(11月中旬)

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逆さ新緑(初夏)

「逆さ紅葉・新緑」は広間の畳を一部はがしてアクリル板をはめ込むことで、庭園の鮮やかな紅葉や新緑が逆さに写る仕掛けを施しているユニークな趣向です。「逆さ紅葉」の見頃は11月中旬から下旬「逆さ新緑」の見頃は初夏。いずれも期間限定で公開されます。

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季節の植物が飾られた玄関

「逆さ紅葉・新緑」以外の時季にも、お寺の玄関には季節の植物が飾られています。さりげないしつらえの中に、四季折々の趣きを伝えるゆかしい姿はお寺ならでは。ぜひご覧いただきたいです。

寿福寺

住所:〒859-6101 長崎県佐世保市江迎町長坂276

TEL:0956-65-2040